エアロスミスをフェンウェイパークで観よう!

2021年にボストンのフェンウェイパークで開催予定だったエアロスミス結成50周年コンサート。
コロナの影響もあり、2022年に延期になりました。
ここでは、フェンウェイパークで見るコンサートについて少しご案内をしておきます。

フェンウェイパーク

フェンウェイパークは、メジャーリーグベースボールの名門チームであるボストン・レッドソックスの本拠地となります。
このスタジアムは、100年を超えるメジャーリーグ最古のスタジアムです。
近年、新スタジアムの建設ラッシュで、メジャーリーグの古いタイプのスタジアムが少なくなってきている中、フェンウェイパークは、スタジアムを見るだけでも行ってみたいというファンがいるほど、スタジアムファンを魅了します。
このスタジアムで最も有名なのが、レフト後方にそびえたつ高さが約11メートルある巨大な壁「グリーンモンスター」です。
このフェンウェイパークが開場したのが、1912年になります。コンサートが初めて行われたのが、1973年。初めてのコンサートは、スティービー・ワンダーとレイ・チャールズでした。
その後、しばらくコンサートは行われず2003年。ブルース・スプリングスティーン&Eストリートが「ライジングツアー」を開催し、以降、いくつかのアーティストがコンサートを開催していますが、フェンウェイパークは、ボストンのダウンタウンのエリアにあるため、ファンとしてはロケーションは抜群なものの、寒い北東部のエリアの野外の球場になるということと、基本的には、野球は、ホームの開催ゲームが81試合と多くなるため、コンサートが開催できるシーズンも限られます。
そのため、なかなかコンサートを見る機会が少ない会場の1つになります。

球場名:フェンウェイパーク(Fenway Park)
所在地:4 Yawkey Way, Boston, MA 02215
収容人数:約37,500人
フィールド:天然芝

フェンウェイパークで見るコンサート

もともとグリーンモンスターがあるなど変則的なスタジアムになり、グランドのダイヤモンドのところに客席が入れれないため、座席表でみるのと少し感覚が異なると思います。
ステージ近くで見るということであれば、フロア席(グランドの座席)の選択以外、ないと言えるのが、フェンウェイパークでのコンサートになりますが、エアロスミスのコンサートになるとかなり高額なのがこのフロア席です。
次のオプションをどうするかと考えるときに、頭に入れておいてもらいたいのが、スタジアムも古くからあるスタジアムのため、柱があります。
それ以外にも、野球を見るには迫力があるのですが、1階席の前のフィールドボックスというカテゴリーは、基本的には、AからM列ぐらいの構成になりますが、ここは、1段、1段の段差があまりないです。

「フィールドレベルは段差があまりない」
「グランドスタンドは柱がある」

を頭にいれておきましょう。
後は、基本的な球場の情報として、ロッジボックスの前に通路があり、列番号AA、BBに関しては、「座っている場合」通路の前にファンが歩くとフィールドのビューがかなり遮られます。
コンサートの場合は、コンサート中はほとんど立っていると思いますので、立っていればそれほど影響は感じないかもしれませんが、このロッジボックスの列の構成についても一応頭には入れておいてください。

そのため、フロア席で見れないから少しでも近い「1階席で見よう」と思うと、あまり見やすく感じない可能性があります。
フェンウェイパークでのコンサートの場合、割り切って、雰囲気を楽しむとすれば、2階席のパビリオンのほうが全体を遮るものがないので、良いかもしれません。

フェンウェイパークのエアロスミスの座席レイアウト

フェンウェイパークでのコンサート時のグランドの様子

このようにダイヤモンド(マウンド、ホームプレートのエリア)は座席が入りません。またこのエリアは通行もできません。

フロア席の様子

フロア席は、フラットのため、どうしても前に体格がいい人がいると見づらく感じるものですが、スタジアムコンサートの場合は、ステージ自体が大きいので、全く見えないということはないかと思います。

グランドスタンドの柱

フェンウェイパークの1階席は、フィールドボックス、ロッジボックス、グランドスタンドという名前で3つに分かれています。
フィールドボックスはグランドに近い前15列ぐらいのことを言います。
ロッジボックスはその後ろの1階席中段の座席でこちらもおおよそ15列ほどあります。
グランドスタンドは1階席後方エリアのブロックになります。
このグランドスタンドとロッジボックスの分かれ目のところには、2階席部分を支える柱があります。そのため、グランドスタンドの座席の場合は、視界に柱が入ることがありますので、そこは頭に入れてチケットを買うようにしてください。

グランドスタンドでコンサートを見る場合の注意としては、グランドスタンドの座席の後ろのほうは、かなり屋根の奥の座席というイメージです。
そのため、スクリーンの演出など一部見えないかもしれません。またコンサートによっては花火などの演出もありますが、グランドスタンドの後方列だとそれは見えないと思います。ただ、メリットとしては、天候の影響を受けづらい座席ですので、雨などには強い座席です。

グランドスタンドの「横」の座席数は、30席ぐらいあるのが当たり前というエリアになり、座席の幅も狭く、雨に濡れないので、木の椅子のエリアも多いです。
やはりポイントは横に座席が多いので、真ん中の座席を取ってしまった場合、トイレなど移動がかなり面倒です。その点、フィールドボックスなどの座席は、横の座席数は少ないので移動はしやすいです。

ロッジボックスの座席

1階席の中段の座席がロッジボックスになります。
屋根はかかりません。
セクションにもよりますが、ロッジボックスはこのように4席や6席ごとに通路に面している座席が多くなります。そのため、グランドスタンドの座席よりは移動は楽かと思います。

ロッジボックスの座席で注意したいところは、AA列、BB列です。
ロッジボックスの座席の前は通路になっており、MLBの試合中はファンがひたすら歩いています。コンサートの場合、立っていれば影響はないと思いますが、座っていると前の人でグランドが見えづらくなります。

フィールドボックス

フェンウェイパークの1階席の前のエリアになります。フェンウェイパークは、列の番号がアルファベットで表記され、フィールドボックスは、AからM列になります。
座席によっては、その前にダグアウトボックスというMLBを観戦する場合は、高いランクの座席が場所により1から数列プラスされます。

フィールドボックスの座席は1列、1列の段差がやや浅い印象です。

MLBであれば、バッター、ピッチャーが近い前のエリアですが、コンサートの場合、段差がない分、ただステージが遠く感じるだけになる可能性があります。

パビリオン席(2階席、3階席)からの見え方

フェンウェイパークのパビリオン席からのステージの見え方になります。
ここであれば、柱などはないので、ステージは遠いものの全体を見渡すという意味では見やすさはあります。

パビリオンのレベルはフェンウェイパークの3階席となります。
このエリアはパビリオンクラブとパビリオンボックスに分かれています。
パビリオンクラブは、前のエリアになり列の番号が数字で記載され、1から5となります。5列目は、テーブルシートです。
パビリオンボックスは後方エリアになり、アルファベットの列番号AからDとなります。

ホテルのロケーション

スタジアム周辺のホテル

フェンウェイパークでのコンサートを見る場合、コンサート終了時間は遅くなりますし、周辺でタクシーなどをつかまえるのは難しいですし、グリーンラインは混雑しますので、できれば、球場から徒歩圏内のホテルがベストです。
フェンウェイパークに近いホテルの代表格なのがバックミンスターホテルになります。レジデンス・イン・バイ・マリオット・ボストンバックベイ・フェンウェイ、ヴァーブ ホテルなど球場周辺にホテルもできてきております。
イベントの日はこのエリアはではなかなか取れない、または高額になると思いますが候補の1つに考えたいところです。

ホテル名:バックミンスターホテル
所在地: 645 Beacon St, Boston, MA 02215
このホテルの料金を調べる

ホテル名:レジデンス・イン・ボストン・バックベイ/フェンウェイ
所在地: 125 Brookline Ave, Boston, MA 02215
このホテルの料金を調べる

ホテル名:ザ ヴァーブ ホテル
所在地: 1271 Boylston St, Boston, MA 02215
このホテルの料金を調べる

バックベイエリアのホテル

多くのファンが集まるのがフェンウェイパークでのイベントになります。
そのため、一般的には、終了後は、どの方面にもファンの流れがあります。
例えば、バックベイにある代表的なホテルとしては、シェラトン・ボストン・ホテルとヒルトン ボストン バック ベイです。
シェラトン、またはヒルトンに宿泊の場合は、フェンウェイパークは徒歩15分ぐらいとなり、基本的には迷うことはないような道を歩きます。
途中、有名なバークリー音楽院を通ります。
フェンウェイパークの周辺は、タクシーなど拾えないので、試合の日はファンも多いですし、この辺であれば、徒歩がベストです。

ホテル名:シェラトン・ボストン・ホテル
所在地: 39 Dalton St, Boston, MA 02199
このホテルの料金を調べる

ホテル名:ヒルトン ボストン バック ベイ
所在地: 40 Dalton St, Boston, MA 02115
このホテルの料金を調べる

ホテル名:ボストン マリオット コプレー プレイス
所在地: 110 Huntington Ave, Boston, MA 02116
このホテルの料金を調べる

ホテル名:ミッドタウン・ホテル
所在地: 220 Huntington Ave, Boston, MA 02115
このホテルの料金を調べる

ダウンタウンのホテル

グリーンラインがダウンタウンとフェンウェイパークの最寄りであるケンモア駅を結ぶため、ダウンタウンのホテルでもアクセスは悪くありません。
グリーンラインが使いやすいエリアにホテルを取り、イベント当日は、グリーンラインでアクセスするというのは多くのファンがそのように球場に行きます。

ホテル名:ザ・リッツカールトン ボストン
所在地:10 Avery St, Boston, MA 02111
このホテルの料金を調べる

ホテル名:コートヤード ボストン ダウンタウン
所在地: 275 Tremont St, Boston, MA 02116
このホテルの料金を調べる

ホテル名:ボストンパークプラザホテル
所在地: 50 Park Plaza, Boston, MA 02116
このホテルの料金を調べる

ホテル名:クラブ クォーターズ ホテル イン ボストン
所在地: 161 Devonshire St, Boston, MA 02110
このホテルの料金を調べる

アクセスについて

空港からホテルへ

ローガン国際空港は、ボストンのダウンタウンに近く、ボストン湾を挟みすぐ向こうというロケーションです。
そのため、タクシー等を含めて交通の料金的なところはありがたいところです。
ダウンタウンエリアと言っても色々な場所がありますので、ホテルにもよりますが、一般的には、ホテルまで行ってくれるタクシーやUBERの方が安心です。
これ以外に、バスやバスと地下鉄の組み合わせなどもありますが、少し旅慣れた方向けの方法にいなります。

タクシーを使う

ボストンに到着してホテルへ行く場合、一番楽なのはやはりタクシーです。
空港の看板に Taxiという表示がありますので、それに沿って行けば、タクシー乗り場に行きます。英語に不安のある方はメモにホテルの名前、住所を記載して渡すといいでしょう。空港からダウンタウンエリアのホテルまでは、通常15分から30分ほどです。ただし渋滞がある時間帯だと多少大目に見る方がいいかもしれません。

*UBERを使う

空港からUBERを配車してダウンタウンエリアのホテルに行くのも便利です。場所ににもよりますが20ドルから30ドルぐらいが目安になります。

エクスプレスバスを使う

ローガン・エクスプレスというバスもボストンのダウンタウンまで行きます。
料金は5ドル。問題はバスを降車した場所から予約したホテルまでの場所に依存しますが、これも慣れた人が使う交通手段になると思います。

シルバーラインと地下鉄を使う

ボストンのローガン空港からダウンタウンへは、シルバー・ラインというバスと地下鉄の乗り継ぎで無料でいくこともできます。

まず、空港でシルバーラインというバスに乗り、サウス・ステーション(レッドラインの最寄駅)を目指します。これ自体はそれほど難しくないのですが、問題は、無料なため満員になることです。
バスに乗るのは簡単ですがスーツ・ケースを持っている人が多数ですので、満員のバスに乗るはかなり大変です。初めての方にはあまりお勧めできない方法です。

ホテルから球場へ

ボストン市内を走る「T]という地下鉄を使いダウンタウンからバックベイまで行くことができます。
ダウンタウンからバックベイのエリアに行く路線はグリーンラインですが、グリーンラインは、B、C、D、そしてEとあります。
B、C、Dは、ケンモア駅(フェンウェイパークの最寄り駅)のほうまで行きますので、フェンウェイパークへ行く場合はこれを使います。

Eになるとやや違う方面に行きますので、途中で間違えに気付いたら、コープリー駅などで乗り換えるようにしてください。

アメリカのコンサートの開始時間を知っておく

一般的にアメリカのコンサートはスタートする時間が遅いです。
大体、メインのアーティストは午後8時30分から9時過ぎに登場し午後11時過ぎぐらいまでやるのが一般的です。
スポーツイベントの場合、通常、多くの試合が、試合終了前にある程度、決着が付いているため、例えば、8回を終わり、6対0で負けているなら、地元のファンは帰り始めることもあります。
ところが、コンサートはそうはいきません。
多くのファンが聞きたい曲は最後の最後で演奏されることが多いですので、結局、多くのファンが最後までいることになります。
そのため、仮に終了して、いざ、外に出ようというタイミングでは、かなり時間がかかることも頭に入れておく必要があります。
グリーンラインのケンモア駅からダウンタウンエリアへ行く列車は、平日は午前12時過ぎまで動いていますが、駅が混みすぎていると乗れないこともあります。
大事なのは、このような時どうすればいいかということを事前にイメージで来ているかです。
例えば、球場周辺からタクシーを拾うのはかなり難しいですが、ファンの流れと一緒に徒歩15分ぐらい歩いて、バックベイのヒルトンやシェラトンまで行けば、ホテルからタクシーや、UBERを配車しやすくなります。
グリーンラインもケンモア駅の1つ手前の駅は球場からそんなに遠くないので、ケンモア駅でない1つ手前の駅まで歩いてグリーンラインに乗るということを考えてもいいかもしれません。
コンサートが終わるのは遅くなるので、心配という場合は、最初の手段がダメだった場合の次のオプションをイメージしておくだけでもかなり気持ちが楽になります。